2026.7.15 週刊粧業に掲載

ノーベル化学宏業

小ロット対応で築いた柔軟性に

独自価値、自社の強みを再定義へ

 

化粧品OEM/ODMのノーベル化学宏業は、小ロット・多品種に特化した開発・生産体制で、一過性のトレンドや価格競争に依存しない成長戦略を推進し、顧客との長期的な信頼関係を築いている。勝見篤嗣社長は、かつては差別化要因となっていた「小ロット対応」も、同業者の台頭により優位性が薄れてきていることに触れ、「75年以上にわたり化粧品業界で築いてきた実績・ノウハウを活かして、独自価値をさらに高めていきたい」と語る。

同社が強みにしてきた1つが、顧客の課題に寄り添う対応力だ。他社に断られた案件にも柔軟に対応することで、長期的な信頼関係を築き、リピート受注や新たな顧客の紹介などにつながっている。今後も市場競争が激しくなる中で、顧客からの要求はさらに多様化・高度化してくることが予想される。勝見社長は、OEM/ODMに求められる能力として「柔軟性がさらに重要になってくる」と述べ、特に初期対応を重視していく考えを示した。

その初期対応では、近年はWebサイト経由の問い合わせも増えている。新規顧客の拡大に向けて、年内を目標に自社サイトの大幅なリニューアルを検討している。「当社を選んでいただいた理由や期待が必ずある」と勝見社長。過去の問い合わせなどで顧客に求められてきたことから、ノーベルの特徴や強みを見つめ直し、今の時代に合わせた形で発信していく。

また、自社の特徴や強みを視覚的にわかりやすく紹介していく考えで、「技術目線で、少し尖った部分も紹介していきたい。当社はスキンケア全般の開発・製造が可能だが、『○○ならノーベルにお願いしよう』と言っていただけるような、代名詞的な品目・カテゴリーも作っていきたい」と目標を語った。

一方で、様々な化粧品の開発・製造ニーズへの対応で、「OEM企画営業部」(西山太執行役員)を立ち上げて間もなく丸2年を迎える。OEM企画営業部が窓口になり、協力工場と連携して顧客の要望や商品企画に合わせて最適な開発・製造環境を提供している。

勝見社長は「新規顧客との接点が広がり、商談も進んでいる」と新規事業にも手応えを掴んでいる。