2026.2.23 週刊粧業に掲載されました

ノーベル化学宏業

小ロット生産の付加価値化を推進

提案処方のバリエーションも拡充へ

 

 ノーベル化学宏業は、小ロット生産体制を活かし、異業種やスタートアップの業界参入・事業成長支援を強化する。勝見篤嗣社長は、「自社の強みをより明確化していく」と述べ、小ロット対応の差別化戦略を推進していく考えを示した。

 

 ――ニッチ市場の開拓で小ロット生産のニーズが高まってきています。

勝見 顧客の開発ニーズも多様化しており、開発処方のバリエーションを増やしている。まつ毛美容液などの部分用セラム、フェムケア関連製品が好評を得ている。

一方で、小ロットに対応する工場も増えてきている。自社の強みをより明確化する必要があると考えている。

――自社の強みをどのように捉えていますか。

勝見 顧客からの原料持ち込みや他社が断るような依頼にも応えることで、顧客との信頼関係を築き、継続的な取引につなげてきた。そうした顧客からの紹介で新たな顧客とつながるケースが多いのが当社の強みだと捉えている。

開発では、主力のスキンケアで高機能化を進めるとともに、新規性の高い特殊な原料を配合した処方開発がセールスポイントになっている。

 さらに競争が激しくなる中で、自らの顧客開拓の取り組みとして立ち上げた新部門のOEM企画営業部が2年目に入った。これまでの実績をさらに拡大し、様々な要望に応えてその経験を強みとしていきたい。

 自社工場では、これまではメンテナンスしながら設備・機械を長く使い続けてきたが、コストが上がっており、少し考え方を変えていく必要があると感じている。

近年は安価で機能・性能に優れた海外製の設備・機械も増えてきている。品質や生産性の向上、省人化・自動化を推進する機械であれば導入を検討していく。

――今年の意気込みを聞かせてください。

勝見 26年7月期も上期を終え、一部でリピート受注の遅れが見られたが、下期は順調なスタートを切れている。

一方で、原料価格や人件費などの高騰が続いている。付加価値や差別化を意識した経営がより重要になる。デジタル化や自動化を推進するとともに会社を支えてくれている従業員の育成に引き続き力を注いでいく。